2010年3月31日水曜日

新年度

明日から新年度です。

私は早いもので、博士後期課程の3年になります。博士後期課程の3年は最終学年で、研究がうまくいけば、年度の最後に博士号という学位を取得できます。いまの研究は、とても順調とは言えないのですが、一昨日の実験でようやく光が見えてきました。この調子で何とか夏までには、論文の形を作りたいですね。

新年度というタイトルですが、私にとっては新年度というのはここ数年、それほど新鮮なものではありません。というのも、大学4年のときから、ずっと同じ研究室に属しているからです。学部―修士―博士と、呼び方は変わりますが、周りの環境は基本的に一緒ですからね。

というわけで世の中のことを少し。私は、2010年度が世の中的には、ここ数年とはかなり変わった年度になると思っています。2010年度は、民主党が初めて政権をとって予算を執行する年であり、これまでの政権との本当の意味での違いが、良くも悪くも出ると思います。また、4月:第一生命の株価上場、5月:普天間移設議論の決着、6月:こども手当支給開始、7月:参議院選挙と、政治・経済のネタも多いです。これらの中で、どういう方向に日本が進むのか、”しばらくは”見守りたいと思います。

2010年3月19日金曜日

銀座田中塾

昨日、銀座田中塾という会合に参加しました。銀座田中塾は、ジャーナリストとして活躍されている田中良紹さんが、塾長をつとめるセミナーです。田中さんは、現在はTHE JOURNALに「国会探検」と題したブログに、現代の政治情勢・構造の歪みを執筆しておられます。私は、その読者であったことから、銀座田中塾を知り、これに参加しました。

昨日の銀座田中塾でのテーマは、80年代の日本とは何か、でした。田中さんはお話の中では、戦後から80年代に入るまでの日本の生い立ち、特に日本がどのような要因で経済大国へと発展したのか、という内容を皮切りに、80年代日本の奇妙な経済構造−今でもさほど変わりないが−について、詳しく語ってくださいました。特に、総会屋について、ジャーナリストという立場で、過去に田中さんが取材したVTRを教材にして、解説して下さいました。さらに、現代の日本が、政治、経済の面で、80年代から全然変わってないことなども解説下さいました。

今回のセミナーに参加して私なりに理解したことが、二つあります。日本が、明治時代から基本的には何も変わらず、多くの経済と政治との構造の矛盾を抱えたまま現代に至ってしまった、ということです。もうひとつは、日本の成長が冷戦序盤のアメリカの政策に大きく依存しており、本当に日本が力をつけて経済大国にのし上がったのではないということです。これら二つのことから導かれる私の結論は、日本はまだまだ未成熟の国家であるということです。政治と経済に、日本ほど構造的な矛盾をもっている国は、先進国にはないのではないでしょうか。国を根本的に変えて、成熟させていかないと、日本は益々駄目になると思います。

根本的に国を改革する時勢が、近々来ることを願います。世界で日本がこれ以上遅れを取らないために。。

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