2010年12月25日土曜日

忙しいけど有馬記念予想

今週末の日曜日の競馬。いよいよ暮れの大一番。有馬記念です。
これまでこのブログでは、8大競走(牡馬クラシック三冠、牝馬クラシック春2冠、天皇賞春秋、グランプリ有馬記念)の7つだけ予想してきました。最後に、有馬記念の予想を行います。

最近忙しいので簡潔に。

◎ ネヴァブション(天皇賞と遜色ない出来。枠順、展開、コース利で一発を期待。鞍上は2年連続で3着)
◯ ヴィクトワールピサ(やや疲れが気になるが、枠順、コース適性、鞍上魅力。国内ではドーズキングダム、エイシンフラッシュ、ブエナビスタにしか先着されていない点も強調材料)
▲ ブエナビスタ(変わらず順調。気になるのは展開だけ)
△ フォゲッタブル(先行策で穴一考。鞍上魅力)
△ レッドディザイア(追い切り抜群。小回りならブエナビスタと遜色なし)
△ ドリームジャーニー(追い切り抜群。気になるのは展開だけ)
△ オウケンブルースリ(追い切り抜群。東京向きの印象だが5年前のハーツクライもそういわれて有馬記念優勝)

◎軸一頭三連単マルチ。合計90点

2010年12月21日火曜日

科学者維新塾の塾生募集[再案内]

私が去年から関与している科学者維新塾。

科学者維新塾は、理系博士や理系博士を目指す学生を対象としたキャリアスクールです。理系博士が、研究職以外の多様な分野(ジャーナリスト、サイエンスコミュニケーション、政治、起業・会社経営など)で活躍することを期待して、活動しています。

現在、2011年の塾生を募集しております。2011年からは、大阪だけでなく、東京でも開催します。ご興味のある方は、詳細をご確認下さい。

大阪:http://sites.google.com/site/nposoria/
東京:http://sites.google.com/site/kashinjukutokyo/

を御覧下さい。

2010年10月31日日曜日

天皇賞予想+アルファ

競馬の予想を久々に公開します。今日の天皇賞と、後出しですが先週の菊花賞です。

天皇賞
◎ブエナビスタ(休み明けも調教抜群。今までで一番良いのでは)
○ネヴァブション(調教抜群。宝塚記念以上のパフォーマンスを出せる出来)
▲エイシンアポロン(調教よし。好枠。今年の3歳は強い。問題は距離だけ)
△アクシオン(調教よし。サンデーサイレンス産駒の爆発力を武豊が引き出す)
△オウケンサクラ(調教良く穴気配。復調急)
△シンゲン(去年だけ走れば勝ち負け可能も、調教いまいちで評価落ち)
△スーパーホーネット(休み明けも仕上がり良し。距離に不安も、力出せれば馬券圏内)

菊花賞(事前に予想はしたものの、学会発表前で忙しく、公開は間に合いませんでした)
◎ヒルノダムール(結果7着。短評:鞍上のミスに泣く)
○ビックウィーク(結果1着。短評:好騎乗)
▲ローズキングダム(結果2着。短評:展開のあやに泣く)
△トウカイメロディ(結果6着。短評:馬体減と瞬発力勝負に泣く)
△ゲシュタルト(結果10着。短評:復調手前)
△シルクオールディー(結果15着。短評:よくわからないが負け過ぎ)
△ビートブラック(結果3着。短評:鞍上が馬のスタミナをうまく活かした感じ)
地味に、買い方次第では当たってましたね。3連単33万8840円。学会が無ければ。。。

2010年9月16日木曜日

ブログが。。。

最近ブログの更新をしてませんでした。忘れていたわけではありませんが、忙しいので、頭の住みの方には追いやっていましたw

もうひとつ、ブログを更新しなかった理由は、最近はfacebookとtwitterを主に利用しているからです。僕が書くような内容の多くは、ブログに載せるほどものは限られていますし、手軽さを考えるとこれら二つをメインにしても良い気がしています。blogには、長い文章を確り書きたい時に、何か書いていこうと思います。

しばらく忙しいので、長い文章専用となってしまったブログの更新は、あまりしないかな。。。

2010年8月16日月曜日

光照射による心拍動リズムの調整

昨日、光照射による心拍動リズムの調整、に関する論文が、Nature Photonicsという学術雑誌に発表されました。ウズラの胎児の心臓部位に直接、赤外線を周期的に照射して、心臓の拍動リズムを赤外線照射のリズムに置き換える、というものです。Case Western Reserve大学のMichael Jenkins博士らの研究結果です。

http://www.nature.com/nphoton/journal/vaop/ncurrent/abs/nphoton.2010.166.html

実験結果を示す動画もあります。
http://news.sciencemag.org/sciencenow/2010/08/lasers-set-hearts-aflutter.html

2008年に、私は、似たような研究をして、論文を発表しています。私の研究では、ラット新生児の培養心筋細胞に、近赤外の強いレーザーパルスを周期的に照射して、心筋細胞拍動のリズムを光照射のリズムに置き換えていました。私の研究は、世界で初めての光ペースメーカーとして、主に欧米のメディアで取り上げられ、注目を集めました。

今回発表された論文は、細かいことを抜きにして、同じ内容の論文と言っても、問題はないのですが、今回発表された論文に関して、2点ほど、非常に興味深いところがあります。

まず、ひとつは、今回発表された研究では、生きた生体内の心臓に、直接光を当てて、拍動を制御している点です。私の研究では、培養した細胞を用いていました。照射する光のエネルギーが、彼らの研究ではより小さいので、生きた生体に損傷を与えずに、心拍動を制御できる
、といったところです。

二つ目は、今回の研究が、生物・医学系の研究らによって、実現されたことです。この研究は、5つの研究室の共同研究みたいですが、部署は、生体医工学(が2つ)、生物学、薬理学、小児科学です。私は、2年前に研究していた時から、自分たちの技術をより発展させるには、生物学、医学の専門家の人たちの力が必要、だと感じていました。その点、今回の研究が、生物、医学系のチームによって実現されたのは、私にとってうれしい限りです。

今後、医学、生物学の方面で、光ペースメーカーの技術が発展して行けば、嬉しいです。ちなみに、以前ブログにちょっと書きましたが、年末頃に出版される書籍に、光ペースメーカーに関する章を書いています。英語ですが、今回の論文の発表を追い風に、多くの方々に読んで頂ければ良いと思います。

2010年8月6日金曜日

一ケ月ぶりに...

最近、全くブログの更新をしておりませんでした。

このところ、ネタが無かったのも事実*ですが、博士論文の追い込みやらで、実験実験実験...執筆執筆執筆...、先月原稿を書いていた本の訂正やらで、執筆執筆執筆...検索検索検索...という生活を続けていました。今書いているのも、実験の測定の合い間です。さっきまで、実験をしつつ、博士論文を書いておりました。私の研究分野の背景の原稿をやっと書きおえたところです。

と、こんな生活ばかり送っていると、体がなまってしょうがないので、今月から駅前のジムに通っています(通っているといっても、まだ一回しか行ってませんが (>_<)...)。大阪にいた時にも、筋力アップを目的にジムに通っていましたが、今回は、健康維持と気分転換とが目的です。

忙しい政治家、会社経営者でも、週2、3日も、ジムに通っていると言う話をたまに聞きます。ぱっと思い浮かぶのは、民主党国会議員の岡田克也氏、吹田市議会議員の神谷宗幣氏くらいですが、もっと多くいるはずです。自分よりも忙しい人たちでも、定期的にジムに通っているという話を聞くと、闘争心が出ます。ジムは、一人で通えるので、続けるも続けないも自分次第です。忙しいとつい、それを理由にジム通いを断念してしまいそうですが、目的があって、高いお金(少なくとも大学院生の私にとっては)を払ってジム通いを始めたわけですから、簡単にやめるわけには行きません。些細なことでも、目的をちゃんと意識して生活することは、ジム通いに限らず、人生においても大事なことだと思います(ブログも更新もそうですが。。。)。

今日は実験が終わらなずジムに行けなかったので、明日は、しっかり、汗を流してきたいと思います。その前に、今日の実験を終わらせなくては。。。

*参議院選挙、科学者維新塾、研究室のサマースクールなどなど、ネタが無かったのはうそです。ただ、これらについて書き出すと、とんでも無く時間がかかるので、敢えて避けてきました。また近いうちに、ネタが困ったら書きたいと思います。

2010年7月11日日曜日

おすすめの本格スペイン料理の店@大阪本町

7月7日に、私の友人が、スペインバスク料理のお店「エチョラ」を開店しました。場所は、大阪の本町です。

7月10日に、知人とお邪魔させて頂きました。店は、高級感がありながら、アットホームな雰囲気もあり、落ち着いて食事を楽しむのに、最適な感じです。気のあった仲間と行く場合やデートでの使用には、鉄板のお店だと思います。

料理は、スペインで修行をしたシェフが、創作する本格スペイン料理です。5品ほど頂きましたが、肉、魚、サラダ、デザート、どれも非常に美味しかったです。私が、本格的なスペイン料理を食べたことが無いこともあり、非常に新鮮な味で、十分楽しませて頂きました。

本町駅から徒歩1分と近く、利便性にも優れています。イケ面と評判なソムリエさんがいますので、女性の方におすすめです。イケ面に興味が無い私でも、スペインの(?)牛を象ったデザートの容器で軽く遊んで、楽しめたりします。



大阪にいらっしゃる方は、ぜひ一度、足を運んで下さい。


2010年6月28日月曜日

博士論文

今月、ついに博士論文を書き始めました。サイエンスコミュニケーションに興味をもつ身としては、文章を書くというのは、本来楽しまなければいけないことです。。が、博士論文というものは、なかなか取りかかりにくいもので、案外、進んでいません。まあ、私の場合は、現時点で研究の成果がよろしくないので、何を話の軸に持っていってよいのか、分からないというのもありますが。。

博士論文というのは、「自身が博士号をとるのに値する研究を行い、科学者としてスタートラインに立つ資格を得ました」ということを審査員(所属専攻の先生方+他専門機関の先生方)に証明するためのものだと思います。学士・修士号は、学位取得者の能力を証明する資格では無く、学士・修士まで行って所定の講座を受講し一通り研究の経験を積みました、という事実を照明してくれる資格に過ぎないと思います(注:少なくとも理系においては。文系については、よく知らないのでコメントしません)。博士号は、これらとは明らかに違い、学位取得者個人の能力を証明するものです。こういう観点からも、博士論文というのは、修士論文とは違い、科学者としての自分の能力をアピールする内容でなければいけないと思います。

というようなことを考えていると、博士論文の書き方が思い浮かんできました。重要なことは、論文の中で、
1. 自分の研究テーマの分野において、既に達成・実現されていること、されていないことを明確にし、
2. 実現・達成されていないことに対して、自分がどのようなアプローチをなぜ行ったかを科学的に論じ、
3. そのアプローチの結果、何がわかったか、何がわからなかったかをまとめ、
4. 次のステップとして、どのような手段が有効かを吟味して提案する、
ことか思います。全部、当たり前のことで、博士論文に限らず、科学論文を書く上では、当然意識すべき点です。それでも、100ページ近い論文を書いていると、しばしば重要なポイントを見失いそうになるものです。これらをしっかり頭に入れて、論文を書いていこうと思います。

今から博士論文を書く人も、参考になりそうであれば、参考にして下さい。また、他に意見があれば、ぜひぜひ投稿して下さい。良い論文を書くために、良い意見は、どんどん参考にしたいので。

2010年6月13日日曜日

科学者維新塾の来年の開催について

科学者維新塾を来年は関東で開催するかも知れません。現在、話し合いを進めています。開催するかどうかはまだ確定してませんが、関東在住で、科学者維新塾に参加したいを考えていらっしゃる方(博士号取得者、博士課程在籍者、博士課程進学希望者など)は、是非一度下記HPを読んでみて下さい。

科学者維新塾HP:http://sites.google.com/site/nposoria/

興味がございましたら、私まで一度ご連絡下さい。

2010年6月8日火曜日

次代を担う若手映像作家

先日、「ヤングパースペクティブ2010」という次代を担う若手映像作家の作品の上映会に行ってきました。上映会のテーマは、「アニメーション表現の自由」でした。コンピューターグラフィック、写真・映像のデジタル処理などの技術を使った短編の作品が、10作品ほど上映されました。

私の友人のいとこが作品を出品しており、異文化にふれる良い機会だと思い、観賞してきました。ひとことで、アニメーション表現といっても、実に色々あり、大変興味深いものでした。私の中学時代の友人が、現在アメリカで、コンピュータグラフィックス関連の勉強をしており、なんとなく知っているつもりだったのですが、今回の上映会に出てみて、そのフィールドの広さには、本当に驚きました。

作品を出していた人たちも、みなそれぞれ良い意味で一風変わった感じで、個性を感じ、同じく一風変わっている科学者とも、何らかの形でコラボレーション出来たりしないかなと、思いました。実際、アニメーションには、如何に現象をリアルに表現するかというのも、一つのポイントみたいですので、科学と関連してます。こういう異文化同志をつなぐ人、というのも、面白いかも知れませんね。私が興味を持っているサイエンスコミュニケーションの分野にも、入りそうですし。

上記上映会に興味がある人は、一度どうぞ。6月12日、13日にイメージフォーラムで、開催されています。上映の内容は異なりますが、「若手映像作家の作品」という点では、何か共通するものはあるかも知れません。詳細は、
http://www.imageforum.co.jp/cinematheque/940/index.html
で。

2010年5月31日月曜日

本の執筆

先週まで、競馬予想ばかりしていたこのブログ。

しかし、もともとこのブログを始めたのは、理系学生がどのような考えを持ちながら、どんな研究生活を送っているかを私の生活を一例として、知ってもらえればと思ったからです。

そこで、今回はその本来の趣旨に立ち返って、研究生活の話を。

今月の初めに、私が修士の頃に研究していた内容を本の1章にしないかというオファーが、ある出版社*よりありました(正確には、私の指導教官であった先生にオファーがきました)。先生は一度断ったそうなのですが、私の希望を聞いて下さり、最終的には引き受けて下さいました。学生のうちに、頼まれて本を書くなんて事は、滅多に出来ない経験です。博士論文の研究にも追われながらも、良い経験だと思い、書くことにしました。

私が行っていた研究は、拍動する心臓の細胞に一定の間隔で光を照射することで、細胞の拍動リズムを制御するというものです。この技術を実際の医療に応用するには、まだまだ多くのステップが必要です。それでも、この技術が、不整脈の治療だけでなく、不整脈の原因の解明にも、役に立ってくれることを期待しています。このような私の思いも、私が本の執筆を引き受けることを後押しした一因です。

今回書く本の1章は、16〜26ページと指定されています。大学を卒業するときに論文を書いた人はご存知でしょうが、量に関してはちょっとした卒論みたいなものです。おそらく、1ヶ月くらいは、かかるのではないかと見ています。英語ですし、他の人の研究についても書きますし、なかなか大変そうです。

今回の本を書き終えれば、折角の機会ですので、本の内容について、分かりやすくブログに書こうかと思っています。って、そんなことしていたら、今年度中に卒業できないかも知れませんね(笑)

* 出版社名、本の詳細は、本が発刊されるまでは、公開を差し控えます。出版物に関して、アイデア起草の段階で、出版社の同意無しには、オープンには出来ませんので。ご理解を。

2010年5月29日土曜日

東京優駿予想

競馬の祭典、日本ダービーの予想をします。いつもよりも、気合いを入れて予想しています。競馬予想は、今回のダービーの後、10月まで御休みします。

当たりますように。

以下予想
-------------------
馬場状態(予想):稍重

◎ ローズキングダム
○ ペルーサ
▲ エイシンフラッシュ
△ ルーラーシップ
△ リルダヴァル
△ ヴィクトワールピサ
△ ヒルノダムール

予想の詳細

◎ ローズキングダム 中間順調さを欠いたが、追い切りの動きから特に問題はないでしょう。ここに来ての乗り代わりは決してプラスとは言えないが、馬が中間に順調さを欠いたことで、後藤騎手が却って気楽に乗れそうなのは良い。先週のオークスを勝ったアパパネと同じキングカメハメハ産駒であり、母はオークス2着のローズバドと、東京の2400メートル適正は血統面が後押し。また、キングカメハメハは雨中のマイルカップを、ローズバドは重のマーメイドステークスを、それぞれ圧勝しています。不安視されているほど、雨に泣かされることはないと思います。
○ ペルーサ 同舞台の青葉賞を圧巻のパファーマンスで制している。ゼンノロブロイ産駒であり、少々の雨は平気。唯一のネックは、一線級とほとんど戦っていないこと。若葉ステークスは、2着のヒルノダムールよりも、展開、臨戦過程に恵まれた印象で、かつ3着馬(マコトヴォイジャー:現500万下)には、ほとんど差を付けていない。この手の馬は、GIやJpnIでは2着に敗れることが多い。それでも、順調さ、コース経験、鞍上の勢いは、本命馬よりも上であり、逆転候補。先週のオークスに続いて、キングカメハメハ産駒とゼンノロブロイ産駒との同着も!?
▲ エイシンフラッシュ 皐月賞は、展開にも恵まれたものの、前哨戦を回避して、3ヶ月ぶりの出走となったことを思えば上出来。フットワークの大きな走りからは、荒れ馬場、小回りの中山よりは、馬場がよく、広い東京コースが向いている印象。追い切りでは、やや乗り手と呼吸が合わなかったが、動き自体は抜群。思い切った競馬で道中うまく折り合えれば、逆転の可能性もあるでしょう。
△ ルーラーシップ 実績ではやや身劣るが、追い切りの動きがよく、血統馬らしく大舞台に向けて急上昇。未知の面は多いが、ダービー騎乗機会3連勝を狙う四位騎手を早々と鞍上に確保したあたりに、陣営の意気込みも感じる。私の予想以上に成長をしていれば、逆転まであるかも知れませんが、現時点の評価では、2着までの馬、ではないかと予想しています。
△ リルダヴァル 3月に骨折休養から復帰して以来のレース3戦では、中段よりも前で競馬をしている。休養前は、中段よりやや後ろで足をためて、衝撃的な強さを見せていた馬。3月末に復帰して今回で4戦目と、やや使い詰めの印象があるが、追い切りの動きからは、状態面に不安はない。人気的には、やや見切られた印象があり、馬券的に妙味。
△ ヴィクトワールピサ 普通に考えれば、本命クラス。実績もナンバーワンであり、武騎手が三冠をとれる器と称しているほど。ここまで順調に来ている。唯一気になるのは、東京2400メートルの適正だけ。半兄のスウィフトカレント(父サンデーサイレンス)、アサクサデンエン(父シングスピール)は、それぞれ2000、1600メートルに強かった馬です。本馬の父ネオユニヴァースは、ダービー、菊花賞、ジャパンカップで実績を残しているが、ネオユニヴァースの母系はマイラー血統。また、本馬が皐月賞と弥生賞でみせた一瞬の切れ味は、東京よりも中山に向いていることを印象づけた。人気の一角であり、馬券的には、買っても押さえ程度にします。
△ ヒルノダムール ヴィクトワールピサと同様に、コースと距離に不安。ピッチ走法であり、中山に向いている感がある。人気でもあり、馬券的妙味は薄い。買っても押さえまで。

馬名 追切 戦績 短評
エイシンフラッシュ B C 追切でやや折り合い欠くも迫力満点。皐月賞1、2着馬よりも条件好転
レーヴドリアン C D 後方待機策が嵌れば3着争いは可能
ルーラーシップ A C 追い切りは抜群。実績劣るが、ここにきて急成長
サンディエゴシチー D D 良化薄い
コスモファントム D D 思い切った競馬が嵌れば
アリゼオ B C 前々の競馬で善戦可能
ヴィクトワールピサ B A 実績最上位も、血統とレース内容から、距離とコースが合わない可能性も
ローズキングダム A B 好枠で逆転可能。不安視されている雨でも母の実績からは克服可能
ペルーサ A B 不安無し。少々も馬場悪化にも耐えられるはず。焦点は他馬との力関係のみ
トーセンアレス D E 力不足
ハンソデバンド E C 上積み疑問
ヒルノダムール C B ピッチ走法なので東京よりは中山向きかも
ゲシュタルト C D 先行粘り込み。掲示板までか
リルダヴァル B C 控える競馬なら面白い
メイショウウズシオ E E 先行してどこまで 
シャイン C E 先行してどこまで
トゥザグローリー D D 実績劣るが、母同様に大舞台に強いかも
ダノンシャンティ ― ー 出走取消

2010年5月22日土曜日

優駿牝馬予想

馬場予想:稍重

◎エーシンリターンズ(出来抜群、距離延長歓迎、鞍上魅力)
○オウケンサクラ(出来抜群、距離延長歓迎、今度は好位で)
▲アニメイトバイオ(東京コースで見直す)
△シンメイフジ(距離長いが、出来よく、待機策で一発)
△アグネスワルツ(前走から上積み大。スタミナ豊富)
△トレノエンジェル(距離は長いが、出来の良さで)

近々、競馬予想のブログは、別のページに移します。

2010年5月20日木曜日

学会発表

10月にアメリカで開催される国際学会で研究成果を発表すべく、A4で2ページ分の原稿を書いています。10月後半に開催されるわりには、締切は随分早い(今月25日)なあと、いつもの事ながら、不満に思っています。まあ、発表まで先が長いから、ある程度内容をぼかして原稿を書けるので、楽と言えば楽ですが。なかなか結果が出ない研究をしていると、学会に行くタイミングを逃すことが多く、もう少しぎりぎりまで、発表の受付をしてくれたらいいのにと、いつも思っています(締め切りすぎてからも、発表を受け付ける学会もありますが、審査をによって落とされることが多いです)。

と、ちょっと書いてはみたものの、学会発表のための原稿をひとまず今日中に書かないといけないことを思い出しましたので、今日はここで終わりにします。「学会発表」とタイトルを付けたはいいが、あまり話が盛り上がりそうにない、というのも理由のひとつですが。。。

2010年5月14日金曜日

被選挙権

つい先日、高校時代の友人を和光市にわざわざ呼び出して、一緒に飲みにいきました。去年夏から私が和光市に住みだし、一方で、友人は、数年前より関東で働いていたのですが、今年に入ってから和光市の近くに引っ越し、それを機に改めて交流が深くなりました。今年に入って彼と会って話をするのは、今回で5回目です。

この飲みの目的は、政治や経済における思想、理念、理論について、正否両方の考えを理解した上で、筋の通った考えに到達することです。端的にいえば、持論をもつ、ということでしょうか。私は、現在の日本のあり方について、釈然としないものをこのところ、ずっと持ち続けています。

彼は、大学時代に立命館大学の政策科学部で学問に励みつつ、地震防災や公共のあり方について、問題意識をもって、学外活動を行っていました。以前にも、話を聞く機会があり、色々と考えをもっているなあと、感心しました。

残念ながら、私が研修生として通っている理化学研究所には、私が知っている限り、政治・経済に興味を持っている人は少ないです。私の知っている理研の研究員には既婚者が多く、時間的余裕が少ないせいか、一般的な政治・経済の話には興味がない様子です。(別に彼らを批判しているわけではありません。彼らは、科学に関わる政策、例えば理研の事業仕分けには、あり得ないほどの量の知識といろんな考えを持っています。科学者らしさが、こういうところにも出るのでしょうね。これはこれで、良いことだと思っています)。

政治や経済に関する一般的な話をする相手がいないというのは、良いことではありません。思想や情熱があっても、一人何も活動せずにいると、これらは色あせていくものだと思います。
司馬遼太郎の小説の「竜馬が行く」や「翔ぶが如く」を読んでもわかるように、幕末から近代日本創成期に活躍した偉人は、みな政友、論友を持っていました。時代が変わっても、人間の本質は変わらないと思いますので、現代においても、表舞台に出るまでにも、政友や論友をもって、思考や理論を成熟させることの大切さを感じます。

というわけで、政治に関して色々な考えや経験を持っている前記友人を引っ張りだしました。

と、私の方から声をかけて、飲みにいくことになったのですが、飲みだしてすぐに、「来年の大阪府議選挙に出るかもしれない」と、いきなり言われました。私自身も、政治に参加することに興味をもっているので、偶然さとタイミングの良さに、余計に驚きました。彼は、どうやら、学生時代の活動のコネクションで、GW中に元議員の方に声をかけられ、地方分権に関わる活動に、巻き込まれていくかもしれないとのことです。

日本では、25歳以上(参議院議員以外の代議士と市区町村の首長)あるいは30歳以上(参議院議員と都道府県の首長)の日本国民は、被選挙権を持っています。私は既に26歳であり、夏の参議院選挙にはまだ出馬できないものの、ほとんどの地方選挙に出馬できます。「政治や経済における思想、理念、理論について、正否両方の考えを理解した上で、筋の通った考えに到達」するために友人と論じあいたかったのは、被選挙権をもっている人間が、成熟した政治議論も出来ないのに、偉そうに現在の政治を批判すべきでないと、感じているからです。

今の日本では、自分に選挙権と被選挙権があることを忘れ去っているかのように、「政治が悪い」「政府が悪い」「あの政治家が悪い」「国が何もしてくれない」「自分はまじめに働いているのに」と、政治が他人のものであるかのように考えている人が多いです。自分自身で国を変えていく、自分と同じ問題を抱えて困っている人を助けたいという思いで、行動することが大切だと思います。それが出来ないならば、政治に対して、感情的にかつメディアに扇動されて無節操に文句を言うべきではないと思います。

「この人民ありてこの政治あるなり」学問のすゝめ、福沢諭吉。
"Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country." speech, John. F. Kennedy.

必ずしも、政治家として国を変える必要は無いので、どんな手段でも構わないと思います。私自身、どのような形で、国に貢献できるか、まだクリアな考えをもっていません。時勢を伺いつつ、自分の能力を最大限に活かせるような、道を進みたいと思います。

ちなみに、前記友人が選挙に出ることになれば、大阪まで応援に行きたいと思います。選挙応援にいくと、次は私に立候補の推薦の声がかかるかも知れませんが。。。

2010年5月2日日曜日

天皇賞予想

◎フォゲッタブル(追切抜群。減点材料は臨戦過程と鞍上乗代)
○カネトシソレイユ(前走優秀、追切優秀、枠順有利。相手関係未知)
▲マイネルキッツ(去年[1着]同様。減点材料は外枠)
△ナムラクレセント(叩き良化、条件好転)
△ジャガーメイル(状態は去年[5着]以上も鞍上不安)
注メイショウベルーガ(京都巧者も追切ササり状態不安)
注ジャミール(鞍上魅力も前走平凡)

2010年4月30日金曜日

サイエンスライター

サイエンスライター。

最近良く耳にするようになりましたが、以前は全く聞き慣れない言葉でした。今や、googleで検索すると、38万件もの項目がヒットします。ただ、具体的にどんな人がサイエンスライターとして活躍していて、どんな生活を送っているのか、私は、全く知りませんでした。

先週の土曜日、大阪中之島で開催された科学者維新塾で、サイエンスライターとして活躍されている渡邊政隆さんと、「理系博士をとってサイエンスライターになる」というテーマについて、ディスカッションしました。講義には、24名の科新塾塾生、河田聡先生、謝林さんが参加されました。私は、講義の司会を務めさせて頂きました。渡辺さんには、講義の中で、日本におけるサイエンスライターの現状、サイエンスライターにを志す上で意識しておくとよいこと、知っておくとよいことを丁寧にお話し頂きました。

渡邊さんのお話を聞いて分かったことは、非専門家対象とするサイエンスライティング―科学に関する一般書を自著・翻訳する―の分野において、日本が欧米諸国に比べて遅れている、ということです。日本でサイエンスライターと呼ばれている人の中で、サイエンスライターだけで飯を食っていける人は、竹内薫、福岡伸一、立花隆(サイエンスライターというより、評論家であるが)位だそうです。また、サイエンスライターと名乗ると仕事が減るので、ノンフィクションライターと名乗る人も多い、というのが現状だそうです。

最近では、「チームバチスタの栄光」「容疑者Xの献身」「博士が愛した数式」など、科学に関する高い専門性を取り入れた小説、映画がヒットしています。このような流れは、サイエンスライティングの分野にとって、追い風になると期待しています。特に、邦画のブームが近年続いていますので、理科・科学がらみの映画がヒットすることで、大きな追い風の効果があると思います。これらとあわせて、今後、社会のサイエンスリテラシーの向上、サイエンスライティング分野の編集者の多様化―文系出身者だけでなく、理系(博士)出身者も、編集者として、サイエンスライティング分野の企画立案を行う―が起きていけば、サイエンスライティングが、良い方向へ発展していくように思います。

ちなみに、私のように、科学に関するブログを書く人も、広い意味では、サイエンスライターの定義に入るようです。良いサイエンスライティングができるように精進していきたいと思います。そのうち、短編の小説でも書ければ。。。

2010年4月17日土曜日

続・理研OPEN DAY

今週の中頃にこのブログに書いた理化学研究所一般公開が、今日開催されました。明け方に雪が降るほど寒い一日だったのですが、理研の公式記録によると、7700人の方が来所して下さったそうです。私が所属する河田研究室の展示にも、多くの方が来て下さいました。ありがとうございました。

私は、ドイツのカールツァイスという会社にいた時に、今回の理研のものと同様の一般公開を体験しています。これと、今日の理研の一般公開を比べると、研究・科学の紹介・展示に関しては、遜色ないものだったように思います。ただ一つのイベントとして見た場合、カールツァイスの一般公開が、科学に限らず一個の「フェスティバル」であり、音楽やダンスのショーなども行っていたいるのに対して、理研の一般公開が、飽くまでも「公開」という要素が強く、フェスティバル・娯楽の要素が目立たなかったことが、私としては気になりました。科学に対する多くの人たちの理解、あるいは理解とまで言わなくても皆さんの興味をより向上するためには、フェスティバルの要素をもう少し取り入れても良いのかなとも思いました。

今日は、研究内容、展示品の説明、建物入口での案内に一日取り組んで疲れましたが、久々に「サイエンスコミュニケーション」に触れることができて、私自身も多いに楽しめましたし、サイエンスコミュニケーションの楽しさを重要さ、楽しさを再認識しました。また機会があれば、こういう活動に参加したいと思います。

あ、折角何枚か写真をとりましたのでアップしておきます。



皐月賞予想

私の趣味である競馬の予想を公開します。予想の公開は、GI・JpnIレースだけに限定します。
以下、今年の皐月賞の予想。

◎1リルダヴァル
○13ヴィクトワールピサ
△12エイシンアポロン、18アリゼオ、17ガルボ、6ゲシュタルト
注(3着候補)5ローズキングダム、2ハンソデバンド

買い方(10点)
馬単1→12、18、17、6
三連単1→13→12、18、17、6、5、2

2010年4月14日水曜日

理研 OPEN DAY on 4/17 (土)

私は、今年の4月より、埼玉県和光市の理化学研究所における研修生として、研究を行っています。過去のブログに、研究所と大学の違いを書いたように、昨年から、実質は理研のメンバーのようにはなっていたのですが、今年度からは正式に理研に受け入れられました。研究生活においては特に変化はありませんが、心持ちは、堂々と正面玄関から家に入れるような気分、に変化しました。

その理化学研究所で、今週の土曜日に、「一般公開」なるイベントが催されます。聞いての通り、理研の一般公開です。研究で飯を食っている人が普段どのような事をしているのかを、研究職以外の人に知って頂ける良い機会です。できるだけ多くの人に参加して頂いたいとおもいます。

私も、河田ナノフォトニクス研究室の一員として、研究紹介などを行います。私自身、サイエンスカフェを以前に行っていたように、多くの人に科学に対して興味を持って頂くことは非常に重要に考えています。来て頂いた人が、出来る限り楽しんで頂けるように、取り組みたいと思います。

2010年4月10日土曜日

桜花賞予想

今年の桜花賞予想を公開します。

本命候補
コスモネモシン
シンメイフジ
オウケンサクラ

ひも穴
ギンザボナンザ
ワイルドラズベリー

買い方は、決めてません。明日になってから考えます。

2010年4月8日木曜日

プラズママップ

以前、私がサイエンスカフェを大阪でしていた時に、阪大の北野勝久さんが、プラズマの話をしてくれました。私にとってサイエンスカフェの処女航海だったのですが、興味深い話で参加者の好奇心を多いに掻立てて頂きました。

その北野勝久先生が、「プラズママップ」なるものを製作されました。(http://spark.ppl.eng.osaka-u.ac.jp/kitano/blog/archives/472)。文部科学省の科学技術週間というイベントの一環として、作製されたそうです。「一家に1枚 未来をつくるプラズマ」。この標語の如何は別として、情報の可視化という点では、面白い試みかと思います。このマップを見ればプラズマと私たちの生活との関わりがみえてくる、そんな感じのプラズママップです。

ちなみに2年前、同じイベントの一環で、阪大の河田聡先生、藤田克昌先生、庄司暁先生が、「光マップ」なるものを作製されました。身内だからほめるわけではありませんが、私たちにとって身近な「光」を色ごとに分けて身近な具体例とともに詳説しており、身近な科学を理解するには、よい教材だと思います。ちなみに、光マップの標語は、「一家に1枚 光マップ」。

文部科学省のネーミングは、変わらないですね。と思ってしらべたら、「一家に1枚シリーズ」なるものがあることが判明しました(http://www.pcost.or.jp/index7.html)。興味がある方は、どうぞ。

2010年4月5日月曜日

レーザーEXPO

合同会社光響。

科学者維新塾の友人、住村和彦氏が、昨年に立ち上げた気鋭の企業です。まだ設立一年未満というのに、独自の技術、斬新な経営アイデアで、早くも急拡大しつつあります。日本のレーザー関連研究を支えるべく奔走してくれており、これからの日本の光科学分野を盛り上げてくれるでしょう。今後の光響に、ますます期待したいと思います。

その光響が、今月21~23日にパシフィコ横浜で開催されるレーザーEXPOに出展するそうです。住村氏によると、光響にとって初めての技術出展だそうです。出展の見所は、下記のとおりです。
「日本唯一のファイバーレーザーコンサルタントの光響が持つ、様々な最先端レーザー技術をご紹介致します。大学・企業での共同研究・技術指導から、選定された光学素子・機器・装置の輸入・代理販売を行っております。」(参照URL:http://www.optronics.co.jp/optworld/spring/corp/kokyou.php)

時間があれば、皆様ぜひご参加を。

2010年3月31日水曜日

新年度

明日から新年度です。

私は早いもので、博士後期課程の3年になります。博士後期課程の3年は最終学年で、研究がうまくいけば、年度の最後に博士号という学位を取得できます。いまの研究は、とても順調とは言えないのですが、一昨日の実験でようやく光が見えてきました。この調子で何とか夏までには、論文の形を作りたいですね。

新年度というタイトルですが、私にとっては新年度というのはここ数年、それほど新鮮なものではありません。というのも、大学4年のときから、ずっと同じ研究室に属しているからです。学部―修士―博士と、呼び方は変わりますが、周りの環境は基本的に一緒ですからね。

というわけで世の中のことを少し。私は、2010年度が世の中的には、ここ数年とはかなり変わった年度になると思っています。2010年度は、民主党が初めて政権をとって予算を執行する年であり、これまでの政権との本当の意味での違いが、良くも悪くも出ると思います。また、4月:第一生命の株価上場、5月:普天間移設議論の決着、6月:こども手当支給開始、7月:参議院選挙と、政治・経済のネタも多いです。これらの中で、どういう方向に日本が進むのか、”しばらくは”見守りたいと思います。

2010年3月19日金曜日

銀座田中塾

昨日、銀座田中塾という会合に参加しました。銀座田中塾は、ジャーナリストとして活躍されている田中良紹さんが、塾長をつとめるセミナーです。田中さんは、現在はTHE JOURNALに「国会探検」と題したブログに、現代の政治情勢・構造の歪みを執筆しておられます。私は、その読者であったことから、銀座田中塾を知り、これに参加しました。

昨日の銀座田中塾でのテーマは、80年代の日本とは何か、でした。田中さんはお話の中では、戦後から80年代に入るまでの日本の生い立ち、特に日本がどのような要因で経済大国へと発展したのか、という内容を皮切りに、80年代日本の奇妙な経済構造−今でもさほど変わりないが−について、詳しく語ってくださいました。特に、総会屋について、ジャーナリストという立場で、過去に田中さんが取材したVTRを教材にして、解説して下さいました。さらに、現代の日本が、政治、経済の面で、80年代から全然変わってないことなども解説下さいました。

今回のセミナーに参加して私なりに理解したことが、二つあります。日本が、明治時代から基本的には何も変わらず、多くの経済と政治との構造の矛盾を抱えたまま現代に至ってしまった、ということです。もうひとつは、日本の成長が冷戦序盤のアメリカの政策に大きく依存しており、本当に日本が力をつけて経済大国にのし上がったのではないということです。これら二つのことから導かれる私の結論は、日本はまだまだ未成熟の国家であるということです。政治と経済に、日本ほど構造的な矛盾をもっている国は、先進国にはないのではないでしょうか。国を根本的に変えて、成熟させていかないと、日本は益々駄目になると思います。

根本的に国を改革する時勢が、近々来ることを願います。世界で日本がこれ以上遅れを取らないために。。

2010年2月9日火曜日

武士道

最近、新渡戸稲造の武士道を読み始めました。以前から読んでみようと思っていた本です。まだ読み始めなので、深くは語れませんが、僕にとっては良書のようです。自分の行動を振り返る、見つめ直すとき、武士道という日本人的な哲学・美学と照らし合わせることによって、客観的に自分を見ることができるのでは、と感じました。

読んだ範囲で特に印象に残ったことは、知識、考えなどを行動にすることが、武士道において敬われると、いうことです。考えてみると、武士の作法というのは、昔から形式的に実行することが多く、切腹なども含めて、行動を哲学の規範としていることに気付きました。今の自分には、まだまだ行動が足りていないので、この点は非常に考えさせられる部分でした。

昔、日本に武士、武士道が存在していたために、欧米諸国からアジア人の中で日本人が特別と見られていたそうです。今日、日本人(自分)が世界中で特別な存在である要素は、少ないように思います。武士道と自分の行動を照らし合わすことを、アジア・世界における日本人(自分)のアイデンティティを考える機会にしたいと思います。

武士道というものは、封建社会とともに出来た行動規範であります。武士道には今の時代にはそぐわない考えが多くあり、武士道が自分の全ての行動規範になることはありません。くれぐれも私を武家社会回帰の危険人物とは誤解しないようにお願いします。

2010年2月2日火曜日

実験、実験、実験

最近、一日置きくらいのペースで、実験をしています。実験の内容は、顕微鏡の構築とその性能評価です。顕微鏡学の世界では、私が取り組んでいる顕微鏡は、それほど難しい方ではないのでしょうが、なかなかうまくいかず苦労しています。4月からは、博士課程最終年度ですので、なんとか良い研究をしないとヤバいです。

ちなみに、私が取り組んでいる顕微鏡は、ラマン散乱とよばれる光散乱の特性を利用したものです。ラマン散乱は、物質に当たった光が物質の分子構造に依存して色を変えて散乱される現象です。ラマン散乱の色の情報から、物質の構造を知ることが出来ます。数多くある顕微鏡の中で、試料に特別な処理をせずに、物質の化学構造を調べることができる唯一の顕微鏡です。私の研究では、このラマン顕微鏡に一工夫加えて(詳細は言えませんが)、新しい顕微鏡を作ろうとしています。といってもそんなに簡単ではないですが。。論文発表出来るまでになれば、このブログにも、内容をもうすこし詳しく書こうと思います。

2010年1月26日火曜日

レビュー会

僕が所属している研究室は、いくつかの大型プロジェクトを動かしています。こういう研究室では、何年かに一度、レビュー会というのがあります。このレビュー会では、研究室のボスが、選ばれた審査員を前に、決められた期間の研究室の実績、今後の方針・目標を発表します。その発表聞いた審査員が、次の期間もその研究室にプロジェクトを続けさせるかどうかを決定します。このレビュー会は、会社では株主総会みたいなものでしょうか。研究室も、会社とは案外代わらないものですね。そんな重要なものとは知らず、下っ端の学生の頃は、呑気に研究室生活を送っていました。

今日、始めてそのレビュー会に出ました。オープンなレビュー会で、誰でも参加して良いと言うものでした。なかなか神妙な雰囲気で、緊張感というものが伝わってきました。研究室のボスの姿を見ていると、経営者のような資質が一流研究者には求められるのかと、改めて感じた次第です。僕は、一年後の学位論文公聴会に向けて、自分の業績を上手にしゃべる訓練をしておかないといけないと感じました。

2010年1月19日火曜日

坂本龍馬

今年の大河ドラマは、龍馬伝です。皆さんがご存知の通りで、僕が説明するのものではありません。龍馬伝に刺激されるように、先週の日曜日から司馬遼太郎の「龍馬がゆく」を読み始めました。以前から、幕末における若者の活躍には、興味があったのですが、幼少時代から青年期にかけての読書嫌いもあり、それまで幕末に関する本は、福翁自伝以外は読んだことがありませんでした。1巻は、月曜日の明け方までかけて読んでしまうほど、龍馬の物語に魅せられてしまいました。

現在2巻の途中で、まだまだ坂本龍馬について語れる身分ではありません。しかし、1巻を読んだだけでも、なぜ坂本龍馬という人物が―諸説あるにせよ司馬遼太郎に描かれている限りは―多くの人の心を惹き付けるのがよくわかりました。誰も、何か想いを秘めていながら、何をしたら良いかが分からない、という事が多く、それでもなお、気持ちだけを強く持ち続けることが、以下に大切であり、大変であるかが、若輩者ながら私にも分かるような気がしました。

私は、科学者維新塾という理系博士のための会合に参加しています。前に書いたように、これは幕末の適塾を倣ったものです。理系博士が研究職に就くだけではなく、世界を動かすような場面で活躍することを目指しています。私は、科学者維新塾に参加して丁度一年が経ちますが、幕末のような現代において、坂本龍馬のように志をもち続けて、何か大きなことをしたいという想いを改めて強く持ち直した今日この頃です。

2010年1月15日金曜日

POG

数年ほど前から、ほぼ毎年ペーパーオーナーゲーム(POG)というものをやっています。競馬の遊び方の一つです。6月頃にその年デビューする5頭の馬の仮想馬主になり、一年間の成績をもとに与えられるポイントで、他の仮想馬主と競うというものです。競馬雑誌やウェブサイトが畝いしていることが主であり、優秀者にはテレビやパソコンなどの景品が当たります。細かいルールがあるのですが、運営媒体によって違いますので、ここでは書きません。

ちなみに去年の6月に僕が選んだ馬は、以下の5頭です。

コードゼット
ネヴァマスタング
グランディソニアン
シーズンズベスト
モズ

このうち、今週の日曜日にコードゼットがデビュー戦を迎えます。他の4頭は既に去年デビューしているので、この馬が最後のデビューです。鞍上は武豊です。頑張って下さい!

2010年1月14日木曜日

科学者維新塾

幕末期〜明治時代の日本ー文明開化の変革の時ーにおいて、科学者養成塾(緒方洪庵の適塾、福澤諭吉の慶應義塾)出身の科学者が、多く活躍しました。これに倣い、平成の維新塾「科学者維新塾」は、昨年1月にスタートしました。幅広い教養を活かして平成の維新を切り開き、将来の国際社会に貢献する人材を送り出すことを目的としています。

昨年の科学者維新塾は、ボランティアの講師の方々と塾生の支持を得て、大成功裏に終わりました。今年も1月30日より、第2期がスタートします。昨年の講師陣と甲乙つけがたい豪華な講師陣が、博士課程修了者、博士を目指す人達に政治家、ライター、ジャーナリスト、起業家など様々なキャリアへの道を標してくれます。塾生と賛助会員を募集していますので、「科学者維新塾」が気になった方は、ぜひともHPを御覧下さい。

研究所と大学

昨年の夏より、僕の指導教官である河田聡教授に倣い、埼玉の理化学研究所と大阪の大阪大学を行ったり来たりしながら、研究を行っています。

研究所での研究生活は、僕にとってこれまでの大学での研究生活と結構違います。違いは、同じ研究室のメンバーのほとんどが自分より経験豊富な研究者であることと、研究所には「工学部」「理学部」などの分け方がないことです。どちらも、まだの学生である僕にとって、研究をする上では非常に良いことです。いろんな知識、経験がある人から多くのことを吸収できる機会が増えるからです。実際に僕は、大学にいる時よりも研究所にいるときの方が、研究がよく進みます。本格的な滞在を1ヶ月しただけで学会発表出来るだけの成果を上げることができました。

僕にとっては、研究所での生活とは違い、大学での生活においても、ちゃんとメリットはあります。公私に渡ってくだらないことを時間を気にせずに話せる仲間がいたことと、研究以外の活動(阪大の場合はサイエンスカフェや学術セミナー・交流会の開催)に熱心な仲間がいたことです。これは、もしかしたら、研究所と大学違いによるものではなく、関西と関東の違いによるのかも知れません。或いは、まだ僕がそういう仲間を研究所で作れていないだけかも知れません。今年は、埼玉でも研究活動以外のことについても語り合える仲間を作って行きたいと思います。

今の生活によって、僕は他の学生の2倍の経験を積んでいるはずです。この経験を無駄にしないように、いろんなことにチャレンジしていきたいですね。

2010年1月12日火曜日

落馬事故

昨日の中山競馬で落馬事故がありました。ゴールまで残り400Mのところで、先頭を走る馬が外に動いたことにより、斜め後ろを走っていた馬が転倒しました。それに巻き込まれた後続馬8頭が続けて落馬するという大変な事故でした。実は私はその現場にいたのですが、恐ろしい光景に鳥肌が立ってしまいました。後に分かったことですが、幸いにも命に関わるけがをした人馬はいませんでした。しかし、落馬の直後にまわりで観戦している観客から笑い声が聞こえてきたのは非常に残念でした。

今後、落馬事故の防止や、観客のモラルの向上を期待したいですね。そうすれば、関係者やファンがもっと競馬を楽しめるでしょう。

2010年1月8日金曜日

異文化コミュニケーション

今北純一氏、船川淳志氏の著書に「世界で戦う知的腕力を手に入れる」という本があります。私の好きな本で、時間がある時によく読んでいます。この本は、タイトルからも想像がつく通り、世界で活躍を目指す人たち(特に若い人たち)が持つべきであると筆者らが思う考え、心構えを説いた本です。

この本の中に、異文化、異分野コミュニケーションの大切さが書かれています。異分野、異文化コミュニケーションを通してこそ、世界の交渉の場で自分の意見を通すディスカッション力を身につけられるということです。

今日、私の所属している研究室に韓国から留学生がきました。これで、私の研究室の同じ部屋にいる留学生、または海外からのポスドクの数は9人中4人になりました。今置かれている環境は、異文化、異分野のコミュニケーションをするには、贅沢すぎる環境だと思いますので、この機会を活かしてディスカッション力を身につけられるように、今年一年の一つのテーマとして、努力していきます。

2010年1月6日水曜日

新年の決意

2010年。私にとっては、博士号の学位審査の年であり、また学生として最後の年です。今年は、これまで面倒臭いなと思っていたことや先のことを考えて躊躇していたことに、積極的に挑戦していこうと思います。

ブログも去年から書こう書こうと思っていましたが、新年になってスタートさせることにしました。研究や科学を中心に、様々なことについて自分の考えをブログに書きます。まだまだ若輩者である私のブログですが、読んで下さる方は是非ともコメントをよろしくお願いします。

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