2010年1月26日火曜日

レビュー会

僕が所属している研究室は、いくつかの大型プロジェクトを動かしています。こういう研究室では、何年かに一度、レビュー会というのがあります。このレビュー会では、研究室のボスが、選ばれた審査員を前に、決められた期間の研究室の実績、今後の方針・目標を発表します。その発表聞いた審査員が、次の期間もその研究室にプロジェクトを続けさせるかどうかを決定します。このレビュー会は、会社では株主総会みたいなものでしょうか。研究室も、会社とは案外代わらないものですね。そんな重要なものとは知らず、下っ端の学生の頃は、呑気に研究室生活を送っていました。

今日、始めてそのレビュー会に出ました。オープンなレビュー会で、誰でも参加して良いと言うものでした。なかなか神妙な雰囲気で、緊張感というものが伝わってきました。研究室のボスの姿を見ていると、経営者のような資質が一流研究者には求められるのかと、改めて感じた次第です。僕は、一年後の学位論文公聴会に向けて、自分の業績を上手にしゃべる訓練をしておかないといけないと感じました。

2010年1月19日火曜日

坂本龍馬

今年の大河ドラマは、龍馬伝です。皆さんがご存知の通りで、僕が説明するのものではありません。龍馬伝に刺激されるように、先週の日曜日から司馬遼太郎の「龍馬がゆく」を読み始めました。以前から、幕末における若者の活躍には、興味があったのですが、幼少時代から青年期にかけての読書嫌いもあり、それまで幕末に関する本は、福翁自伝以外は読んだことがありませんでした。1巻は、月曜日の明け方までかけて読んでしまうほど、龍馬の物語に魅せられてしまいました。

現在2巻の途中で、まだまだ坂本龍馬について語れる身分ではありません。しかし、1巻を読んだだけでも、なぜ坂本龍馬という人物が―諸説あるにせよ司馬遼太郎に描かれている限りは―多くの人の心を惹き付けるのがよくわかりました。誰も、何か想いを秘めていながら、何をしたら良いかが分からない、という事が多く、それでもなお、気持ちだけを強く持ち続けることが、以下に大切であり、大変であるかが、若輩者ながら私にも分かるような気がしました。

私は、科学者維新塾という理系博士のための会合に参加しています。前に書いたように、これは幕末の適塾を倣ったものです。理系博士が研究職に就くだけではなく、世界を動かすような場面で活躍することを目指しています。私は、科学者維新塾に参加して丁度一年が経ちますが、幕末のような現代において、坂本龍馬のように志をもち続けて、何か大きなことをしたいという想いを改めて強く持ち直した今日この頃です。

2010年1月15日金曜日

POG

数年ほど前から、ほぼ毎年ペーパーオーナーゲーム(POG)というものをやっています。競馬の遊び方の一つです。6月頃にその年デビューする5頭の馬の仮想馬主になり、一年間の成績をもとに与えられるポイントで、他の仮想馬主と競うというものです。競馬雑誌やウェブサイトが畝いしていることが主であり、優秀者にはテレビやパソコンなどの景品が当たります。細かいルールがあるのですが、運営媒体によって違いますので、ここでは書きません。

ちなみに去年の6月に僕が選んだ馬は、以下の5頭です。

コードゼット
ネヴァマスタング
グランディソニアン
シーズンズベスト
モズ

このうち、今週の日曜日にコードゼットがデビュー戦を迎えます。他の4頭は既に去年デビューしているので、この馬が最後のデビューです。鞍上は武豊です。頑張って下さい!

2010年1月14日木曜日

科学者維新塾

幕末期〜明治時代の日本ー文明開化の変革の時ーにおいて、科学者養成塾(緒方洪庵の適塾、福澤諭吉の慶應義塾)出身の科学者が、多く活躍しました。これに倣い、平成の維新塾「科学者維新塾」は、昨年1月にスタートしました。幅広い教養を活かして平成の維新を切り開き、将来の国際社会に貢献する人材を送り出すことを目的としています。

昨年の科学者維新塾は、ボランティアの講師の方々と塾生の支持を得て、大成功裏に終わりました。今年も1月30日より、第2期がスタートします。昨年の講師陣と甲乙つけがたい豪華な講師陣が、博士課程修了者、博士を目指す人達に政治家、ライター、ジャーナリスト、起業家など様々なキャリアへの道を標してくれます。塾生と賛助会員を募集していますので、「科学者維新塾」が気になった方は、ぜひともHPを御覧下さい。

研究所と大学

昨年の夏より、僕の指導教官である河田聡教授に倣い、埼玉の理化学研究所と大阪の大阪大学を行ったり来たりしながら、研究を行っています。

研究所での研究生活は、僕にとってこれまでの大学での研究生活と結構違います。違いは、同じ研究室のメンバーのほとんどが自分より経験豊富な研究者であることと、研究所には「工学部」「理学部」などの分け方がないことです。どちらも、まだの学生である僕にとって、研究をする上では非常に良いことです。いろんな知識、経験がある人から多くのことを吸収できる機会が増えるからです。実際に僕は、大学にいる時よりも研究所にいるときの方が、研究がよく進みます。本格的な滞在を1ヶ月しただけで学会発表出来るだけの成果を上げることができました。

僕にとっては、研究所での生活とは違い、大学での生活においても、ちゃんとメリットはあります。公私に渡ってくだらないことを時間を気にせずに話せる仲間がいたことと、研究以外の活動(阪大の場合はサイエンスカフェや学術セミナー・交流会の開催)に熱心な仲間がいたことです。これは、もしかしたら、研究所と大学違いによるものではなく、関西と関東の違いによるのかも知れません。或いは、まだ僕がそういう仲間を研究所で作れていないだけかも知れません。今年は、埼玉でも研究活動以外のことについても語り合える仲間を作って行きたいと思います。

今の生活によって、僕は他の学生の2倍の経験を積んでいるはずです。この経験を無駄にしないように、いろんなことにチャレンジしていきたいですね。

2010年1月12日火曜日

落馬事故

昨日の中山競馬で落馬事故がありました。ゴールまで残り400Mのところで、先頭を走る馬が外に動いたことにより、斜め後ろを走っていた馬が転倒しました。それに巻き込まれた後続馬8頭が続けて落馬するという大変な事故でした。実は私はその現場にいたのですが、恐ろしい光景に鳥肌が立ってしまいました。後に分かったことですが、幸いにも命に関わるけがをした人馬はいませんでした。しかし、落馬の直後にまわりで観戦している観客から笑い声が聞こえてきたのは非常に残念でした。

今後、落馬事故の防止や、観客のモラルの向上を期待したいですね。そうすれば、関係者やファンがもっと競馬を楽しめるでしょう。

2010年1月8日金曜日

異文化コミュニケーション

今北純一氏、船川淳志氏の著書に「世界で戦う知的腕力を手に入れる」という本があります。私の好きな本で、時間がある時によく読んでいます。この本は、タイトルからも想像がつく通り、世界で活躍を目指す人たち(特に若い人たち)が持つべきであると筆者らが思う考え、心構えを説いた本です。

この本の中に、異文化、異分野コミュニケーションの大切さが書かれています。異分野、異文化コミュニケーションを通してこそ、世界の交渉の場で自分の意見を通すディスカッション力を身につけられるということです。

今日、私の所属している研究室に韓国から留学生がきました。これで、私の研究室の同じ部屋にいる留学生、または海外からのポスドクの数は9人中4人になりました。今置かれている環境は、異文化、異分野のコミュニケーションをするには、贅沢すぎる環境だと思いますので、この機会を活かしてディスカッション力を身につけられるように、今年一年の一つのテーマとして、努力していきます。

2010年1月6日水曜日

新年の決意

2010年。私にとっては、博士号の学位審査の年であり、また学生として最後の年です。今年は、これまで面倒臭いなと思っていたことや先のことを考えて躊躇していたことに、積極的に挑戦していこうと思います。

ブログも去年から書こう書こうと思っていましたが、新年になってスタートさせることにしました。研究や科学を中心に、様々なことについて自分の考えをブログに書きます。まだまだ若輩者である私のブログですが、読んで下さる方は是非ともコメントをよろしくお願いします。

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