2010年2月9日火曜日

武士道

最近、新渡戸稲造の武士道を読み始めました。以前から読んでみようと思っていた本です。まだ読み始めなので、深くは語れませんが、僕にとっては良書のようです。自分の行動を振り返る、見つめ直すとき、武士道という日本人的な哲学・美学と照らし合わせることによって、客観的に自分を見ることができるのでは、と感じました。

読んだ範囲で特に印象に残ったことは、知識、考えなどを行動にすることが、武士道において敬われると、いうことです。考えてみると、武士の作法というのは、昔から形式的に実行することが多く、切腹なども含めて、行動を哲学の規範としていることに気付きました。今の自分には、まだまだ行動が足りていないので、この点は非常に考えさせられる部分でした。

昔、日本に武士、武士道が存在していたために、欧米諸国からアジア人の中で日本人が特別と見られていたそうです。今日、日本人(自分)が世界中で特別な存在である要素は、少ないように思います。武士道と自分の行動を照らし合わすことを、アジア・世界における日本人(自分)のアイデンティティを考える機会にしたいと思います。

武士道というものは、封建社会とともに出来た行動規範であります。武士道には今の時代にはそぐわない考えが多くあり、武士道が自分の全ての行動規範になることはありません。くれぐれも私を武家社会回帰の危険人物とは誤解しないようにお願いします。

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